第三巻~新たな取り組み~

『二度あることは三度ある』

第二子を出産して間もなく、私は激しい感情に襲われる。

2歳の長女ちゃん。生まれたばかりの次女ちゃん。姉妹になった二人の姿を見ると、胸が熱くなる。

「こんなに愛おしいなんて…!」

長女だけのときも、もちろん愛おしいかった。でも、二人になるとその気持ちは2倍どころか、何倍にも膨れ上がる。

それと同時に、お腹の中にいた子がいなくなった寂しさが押し寄せてくる。妊婦さんをみると、羨ましく感じる。テレビに映る動物の赤ちゃんですら、いつもと違って、キラキラ輝いて見える…。

まるで「愛おしさフィルター」をまとったかのように。

そして、私は決めてしまった。

「すぐにもう1人欲しい!」(笑)

そして…次女が5ヶ月の頃、第三子を授かった。

第三子のお話 3度目の心構え

切迫早産3回目ともなると、もうベテランの域だったのかもしれない。

妊娠がわかるとすぐに、あのサバサバした女医さんのもとへ向かった。妊娠の喜びでウキウキする私。

すると、医師が少し困ったように言った。

『妊娠期間は、1年はあけないと切迫早産になりやすくなるんだよね。もともと切迫早産体質だから、余計にね・・・。』

知らなかった…。(涙)

キラキラフィルターに目がくらみ、すぐに授かりたい気持ちのまま突っ走ってしまった…。

でも、もう妊娠しているんだから、悔やんだも仕方ない!

「今回は慎重に、慎重を重ねて切迫早産に挑もう!」体質だからこそ、より慎重に。

 

  新たな挑戦 ホルモン注射を試してみる  

『少しでも入院期間を短くできるように、頑張りましょう!』

もはや医師との目標は、「いかに入院期間を短くするか」になっていた。

医師の勧めで、切迫早産の予防になるかもしれたいと、今回は「ホルモン注射」を試してみることに。

『筋肉注射だからちょっと痛いけど、効果があるかもしれないから、頑張ってやってみよう!』

看護師に案内され、注射を打つことに。

『肩とお尻、どっちにうちますか?お尻の方が痛くないかもしれないですよ。』

…もちろん、少しでも痛くないほうで!

・・・ジワッと鈍い痛みが広がる。

「これを毎週かぁ…。」

でも、少しでも入院せずに済むなら…

「頑張ろう!」そう誓った。

お腹の張りが出てくれば、また張り止めの薬も処方され飲み続けた。しかし身体がなれてきたのか、今まででていた副作用はそこまで気にならなくなっていた。

今回はとにかく安静第一!!夫はもちろん、実母の助けも借りながら、慎重に生活することを心がけた。

とはいえ、すでに上に二人の子どもがいる。「安静第一」とはいえ、動かないわけにもいかない…。

それでも、3度目ともなると「これはまずいかも?」という体調の変化に敏感になり、早めに対応できるようになった気がする。

「入院になったら、何より子どもたちが寂しがる・・・。」

少しでも家にいられるように、最大限きをつけながら過ごしていた。

もはや私の「出産予定」は40週ではなく36週になっていた。(笑)

 

  そして、やはり…  

30週を迎えたころから、またお腹の張りが増えてきた。子宮頚管の長さも少しずつ短くなっていく。

「これはもう、避けられないかもしれない…」

私は「入院する可能性」を考え、準備を細かく整えていった。

  • 入院したときの子どもたちの預け先や過ごし方
  • 入院準備
  • 新生児グッズ(服や布団の洗濯など)

そして…やはり、妊娠33週目で子宮頚管が短くなり、入院決定。でも、今までよりは少し入院開始は遅くできた!

こうして、3度目の入院生活が始まった…。

 

  教訓  

「三度目の道も決して平坦にあらず。されと、歩む術は身につくものなり。」

→経験を重ねることで、ただの試練ではなく、対策しながら乗り越えられるようになった。

 

 

 

 

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